end of 2021

ゆっくりとでも確実に

そんな言葉が頭をよく過ぎる一年だったような。 

いつか再開したいなと思っていたけれど、幼児音楽教室ももえんは再開ならず、その代わりと言うのもおかしいけれど、 木木という新しいプロジェクトを始めた年。 息子は11年生。 

ここ数年私は、息子のハイスクールはあと何年、というのを基本に動いている。 

息子が中学三年生のころは、残りの三年の間に素敵な人とお付き合いが出来て、息子が自分のそばからいなくなる頃には一人でない、ある程度基盤のあるリレーションシップが誰かと出来ていたらと想像し、想像を形にする私はまさにその年の最後に素敵な人に出会った。  出会おうという努力をした。 

あれから2年。 

目立った音楽活動はしなくとも、安定した暮らしと息子との時間、彼との時間を大切に過ごして来た間に、実は彼は元音響さんで、環境音に興味があり、山歩きが私も大好きで、山に行き鳥の鳴き声、水の流れる音などをレコーディングすることを始め、それは実験音楽のバンドというか、音楽倶楽部みたいな感じで、気がついたらラジオに出て、ラジオで生演奏をすることに。 その後もライブに呼ばれて演奏したりと、地味ではあるが自分たちの好きなことしかしない音楽活動は実りが大きい。 

そして今、息子は11年生を終えた。 

さて、どういう風に活動を広げていこうか・・・。 コロナという見えない壁もあったり。

本当にしたいことってなんだろう?  私の本当にしたいことってなんだろう。 すでにやってる音楽にプラスするなら?

それは10代の頃から社会に疑問を持っていた、若い頃の自分への問いかけでもあった。  

できる限り搾取をしない生活。 

持続可能である生き方。 

自然との共存。 

今、私が出来ることで、周りにいる人たちに共感してもらえて、一緒に何かやるとしたらそれは音楽のハードルを下げること、そしてこの地球に一本でも多くの木を植えること。  両方一緒にするには・・・。 そこから生まれたのが新しいプロジェクト木木。 

木木にはまず日本語の合唱団、日本の歌を歌う会があり、参加することで植林活動ができる。 

とはいうものの、私たちが好き勝手にその辺に木を植えることは不可能なので、それならと、私のスタジオがREforest now のオフィシャルサポーターになることに決めて、木木のプロジェクトとして色々なことを行い、そこで集まった資金を寄付することに。  希望者はもちろんボランティア活動として、Reforest Now が植林を行っているニューサウスウェールズ州に木を植えに行くことも可能。 ボーダーが開いたところなので、少し落ち着いたらまず私が行って、この手で木を植えて来たいところ。 

そんな自然を愛する私は、95%ぐらい自然エネルギーで暮らす、山の麓の暮らしをしていたことが7年ほど前にあり、そこには果樹園があり、鶏をたくさん放し飼いをして、馬もいて、トイレの水は土地の下方部にある川の水を電動パンプで家まで送り込み、この電動パンプがもともと一つの大きな土地だったところにあった家、その時はすでにお隣さんとなっていた家の電気を借りて使っていた以外、温水も電気も太陽光で賄っていた。 

雨水はタンクに貯めて。 薪を燃やし暖をとる。 

サバイバル生活。 

でもそれは私の躁鬱のトリガーとなった。 

あれから7年。 

日本に帰るというオプションはもともとそんなになかったけれど、ここにいて、みんなに助けられて、こうして音楽活動をして、息子の学費を払えて、生きててよかったなと思う。 

そして振り返ると、ダメ出しされながらもゆっくりと確実に自分は成長できていると感じられる。 

プロジェクト以外に今年はシンセサイザー奏者として新しいバンド  Lunar Dirt https://www.instagram.com/lunar_dirt/にいます。 2022年のそのうち、ライブも始まります。 

そしてSchnauzerの環境音楽、実験音楽活動は1月15日、19時より ウエストエンドのAlchemix Studio でパフォーマンスします。 私は主にグランドピアノ。 ポールはギターとエフェクト、さらに撮りためて来た環境音もたっぷり使い、未発表の曲とポールのオリジナルの詩の朗読もあり。  Schnauzer はサイトもインスタグラムもありません。

木木 kigi はこちら https://www.instagram.com/kigi.au/

なんだか情報多めになりましたが、パソコンでこうやってタイプして、新鮮だし、こちらの方が健康的な気がするのは気のせいでしょうか。 

さて、ヨガして、本日レギュラーレッスンの最後の午後のレッスン、楽しくいきます。 

来年からスタートする生徒さんの面接もあり。 

師走を気持ちよくお過ごしくださいませ。 

ありがとう。

もも

Momo Hamada